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建築用語集

建築用語集です。木造建築に関連する用語を詳しく解説しています。

「は行」から始まる用語

パーティクルボード(ぱーてぃくるぼーど)
Particle Board (PB)。木材の小片で多層構成されており、接着剤によって成型熱圧した板。家具の芯材・木工や建築で多く使われている。JISでは、耐水性に応じて、Uタイプ、Mタイプ、Pタイプを区別している。Oriented Strand Board (OSB)は、大型の切削片(ストランド)の向きをそろえて並べ(オリエンテッド=配向性)その層を直交させる。一般には3層構成。OSBは住宅の構造用面材として広く用いられている。
バイオマス(ばいおます)
生物資源(bio)の量(mass)を表しており、再生可能な生物由来の有機性エネルギー資源(化石燃料は除く)のこと。木材からなるバイオマスが木質バイオマスで、燃料種類は薪、チップ、ペレット等となる。
羽柄材(はがらざい)
構造材の対義語で、化粧材を含まない非構造の下地材。筋違、タルキ、間柱、根太などの総称。
パッシブハウス(ぱっしぶはうす)
ドイツのパッシブハウス研究所がつくった建築メソッド。建てたい場所の気象データを元に太陽から熱を取り入れ、風を通して流す、あくまで自然なエネルギーの流れを活かす考え方を重視して建てられる住宅。
羽目板(はめいた)
主に、内装の壁や天井に張る板。
梁(はり)、桁(けた)、母屋(もや)
建物の短辺方向に渡される横架材が「梁」、梁の直交方向(長辺)に渡される部材が「桁」、梁の両端から屋根を構成するよう架けられる斜材が「タルキ」、タルキの交点で屋根の最も高いところに桁と平行に置かれるのが「棟木」、棟木と建物の軒にある軒桁との間に平行に置かれるのが「母屋」。
PEFC森林認証プログラム(ぴーいーえふしーしんりんにんしょうぷろぐらむ)
Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes (PEFC)。ヨーロッパ11か国の林業団体によって、1999年に設立された。当初はヨーロッパ中心だったが、相互承認によってヨーロッパ以外にも広がり、国際的な森林認証制度となった。
BL認定品(びーえるにんていひん)
建材、住設機器などの審査認定機関であるベターリビングが認定する、品質、性能、アフターサービス等に優れた建材、設備機器など。認定を受けた住宅部材は、「BLマーク証紙」の貼付等により優良住宅部材(BL部品)であることを表示する。BL認定品には瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険が付く。
ヒートショック(ひーとしょっく)
暖かい空間から冷たい空間に移動した際に血管が縮み、血圧が急に上昇することによる心臓への負担が原因で、脳卒中や心筋梗塞などの悪影響を及ぼすこと。特に、冬季に暖かいリビングから寒い浴室やトイレなどに行くとリスクは高くなる。近年は省エネの観点だけでなく健康面からも高断熱・高気密が推奨されている。
火打ち(ひうち)
建築物の床などの水平構面の隅部分に設置する斜材。水平方向の力を受けるもので、2階床組の隅(角)に設置、建物の水平剛性を確保する。構造用合板を使って2階の床剛性を確保できる場合は省略できる。
平角(ひらかく)
木造軸組住宅の構造材のうち、梁・桁、胴差しといった横架構造部分に使用される断面が長方形に製材されたもの。現在は、構造用集成材や構造用LVLも増えている。また、現し工法の普及から、国産杉のKD平角も増えている。
平割(ひらわり)
JASでは厚さ75ミリ未満で、幅が厚さの4倍未満の、横断面が長方形の製材品。
広小舞(ひろこまい)
軒先先端、垂木の上に取り付ける厚め(20ミリ×70ミリ程度)の平割部材。
屋根のうち、軒と呼ばれる雨どいが付いている側に付いている場合は「広小舞」。ケラバと呼ばれる雨どいが付いていない屋根の妻側にある場合は「登淀(のぼりよど)」と呼ばれる。
瓦葺き屋根の純和風建築に見られる。
干割れ(ひわれ)
乾燥、特に人工乾燥によって木材の水分が拡散されて繊維組織が収縮し、部分的に収縮率が不均衡となって生じる割れ。
ピンホール(ぴんほーる)
昆虫に食害されて木材に生じた小さな穴のこと。この穴があると製材品の評価は低くなり、価格は極端に安くなる。
フィンガージョイント(ふぃんがーじょいんと)
Finger Joint(FJ)。材料の木口端部をカッターで手の指状(フィンガー)に加工し、その加工部に接着剤を塗ってはめ合せ、圧締接着して長い材料を作る方法。材料の損失が比較的少なく、機械化に向いているため、自動化された高効率な機械が普及している。たて継ぎされた材は一般にFJ材と呼ばれる。
付加断熱(ふかだんねつ)
外壁面の断熱を、内側の充填断熱と外側の外張り断熱の両方を行う方法。北海道では一般的に普及している。本州以南ではまだ珍しいが、ゼロエネルギー住宅などの高断熱住宅で増え始めている。
複合フロア(ふくごうふろあ)
複合フローリングの通称。表面化粧材と合板や木質ボードを組み合わせた2つ以上の構成層を持つ床材。表面化粧は天然木のツキ板やオレフィンシートをはじめとした印刷物が用いられる。
伏図(ふせず)
上から見下ろした(見下げ図)で、主に構造図に用いられる図面。小屋伏、床伏、基礎伏などの水平構面ごとに作成される。
付属工事(ふぞくこうじ)
建築物に付属するカーポートや門扉、フェンス工事など。
付帯工事(ふたいこうじ)
建築物に付帯する電気、水道、ガス工事などの設備工事の総称。
不燃構造(ふねんこうぞう)
柱や梁などの主要構造部において、不燃材料が使われる構造。
不燃材料(ふねんざいりょう)
不燃性能に関して政令で定める技術的基準に適合し、国道交通大臣が定めた建材、または国土交通大臣の認定をうけた建材。
不燃性能(ふねんせいのう)
通常火災で燃焼しない性能、またはその他政令で定める性能。
踏面(ふみづら)
階段の段板上面。
フランジ(ふらんじ)
「I型ジョイスト(あいがたじょいすと)」参照
プレカット(ぷれかっと)
木質構造建築において、柱や梁の継ぎ手、仕口を機械で行なう技術です。近年のプレカットは、平面図や立面図等を基に加工データをCAD入力し、その情報をCAMに転送して自動的に切削することで加工精度の高い柱や梁、羽板材、パネル等を生産する。
HEMS(へむす)
Home Energy Management System (HEMS)。家電や給湯器、太陽光発電システムの発電量や、家電や設備機器のエネルギー消費量を、モニターなどで見えるようにしたり、制御する仕組み。
防火管理者(ぼうかかんりしゃ)
多数の人が利用する建物などの「火災による被害」を防止するため、防火管理に係る消防計画を作成し、防火管理上必要な業務(防火管理業務)を計画的に行う責任者。
防火構造(ぼうかこうぞう)
建築物の外壁または軒裏の構造のうち、防火性能に関して政令で定める技術的基準に適合する構造で、国道交通大臣が定めた、または国土交通大臣の認定をうけた構造方法。
防火性能(ぼうかせいのう)
建築物周囲に発生する通常の火災による延焼を抑制するため、外壁や軒裏に必要とされる性能。
防火地域(ぼうかちいき)
都市計画で指定される地域であり、火災を防止するため建築制限が行なわれる地域。防火地域での建築規制は①すべての建築物は少なくとも「準耐火建築物」としなければならない②階数が3以上(地階含む)の建築物、または延べ面積が100平方メートルを超える建築物は必ず「耐火建築物」としなければならない。
ホールダウン金物(ほーるだうんかなもの)
正式名称はHold down connector。柱と土台・基礎を緊結するための構造用接合金物。柱脚部と柱頭部に強い引き抜き力が作用する場合に設置する。
本実(ほんざね)
床材などを左右・前後に接続する加工方法。加工方法には2種類ある。一つは本実で、両側を凹凸に削り、合わせるもの。エンドマッチは4辺本実加工し、縦横どちらにも接続できる。もう一つは相決り(あいじゃくり)で、板の両側(長辺)の厚さを半分に削り、その部分を重ね合わせるもの。