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建築用語集

建築用語集です。木造建築に関連する用語を詳しく解説しています。

「か行」から始まる用語

カーテンウォール(かーてんうぉーる)
強度を考慮しない内外を遮断する為だけに設けられた壁。高層ビルなどのガラス張りの外壁が、一番身近に多用されている例。
カーボン・オフセット(かーぼん・おふせっと)
削減することが出来ない自らの温室効果ガスの排出量を他の場所での削減・吸収活動(削減・吸収量)で埋め合わせて相殺すること。主に先進国や大企業が、新興国や中小企業、農林水産業へ資金を提供し、排出量削減の取り組みを資金面で支援する代わりに、その取り組みで削減できた量を自らの削減量にできる仕組み。
カーボン・ニュートラル(かーぼん・にゅーとらる)
環境における炭素量に対して中立(ニュートラル)であるという意味。ある生産や活動を行う場合に排出されるCO2(カーボン)の量と吸収されるCO2の量が同じ量である状態のこと。植物由来の原料や燃料を燃焼して排出されるCO2量と、植物が成長する過程で光合成によって吸収したCO2量は同じであるということ。
外皮性能計算(がいひせいのうけいさん)
外皮性能(建物または躯体の断熱性能)は、外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率(イータA値)によって算出される。2013年施行の省エネ基準で、基準適合を示すためにはこの2つの計算が必要となった。
界壁(かいへき)
共同住宅や連続した住宅における隣の家との境にあり、かつ接している壁。「戸境壁」「戸界壁」ともいう。
確認申請(かくにんしんせい)
建築主は、建築物の建築、一定面積以上の増築、用途変更などを行う前に、建築関係基準規定に適合する行為であることを、建築主事に確認する為に行う申請。都市計画区域内外、用途、規模によって不要な場合もある。
確認済証(かくにんずみしょう)
確認申請による申請内容が建築基準関係規定に適合することが確認された場合に、建築主事が建築主に交付する書類。
瑕疵担保履行法(かしたんぽりこうほう)
正式には「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」という。新築住宅を供給する事業者に対して、瑕疵の補修等が確実に行われるよう、保険や供託を義務付けるもの。平成21年10月1日以降に引き渡される新築住宅が適用対象。
万が一、事業者が倒産した場合等でも、2000万円までの補修費用の支払いが保険法人または供託金から受け取れる。民法では瑕疵担保期間を2年と定めているが、この法律では10年間を義務化。
笠木(かさぎ)
手摺や塀などの最上部に取り付ける横木部材。
仮設費(かせつひ)
建築物などを建築する為に、工事期間中一時的に設置する施設や設備などに要する費用の総称。さらに直接仮設費、共通仮設費等に分類されることがある。
鴨居(かもい)
「敷居・鴨居(しきい・かもい)」参照
乾式遮音二重床(かんしきしゃおんにじゅうゆか)
コンクリートスラブに防振ゴムを付けた支持脚を設置し、その上にパーティクルボードなどで二重の床版を施工する床下地。マンションや集会施設、文教施設等で、階下への遮音性能を保つために用いる。置床とも呼ばれる。
完了検査(かんりょうけんさ)
確認申請を要した建築物の工事が完了した際に、建築主が受ける検査。
木表・木裏(きおもて・きうら)
木表は板目材の外側面で、木裏は木の芯側。一般的に、木表は木裏より色合いが濃く、光沢があって美しい。木裏は逆目が出やすい。木表は樹齢が若い為、木の収縮が大きく乾燥すると木表が縮むので木表側に反る。
基礎断熱(きそだんねつ)
床の充填断熱の代わりに、基礎の外周部立ち上がりの外側または内側、あるいは両面で断熱する方法。基礎断熱の場合、基礎と土台の接点には基礎パッキンではなく、気密パッキンが使用される。床下を広く活用できる利点がある。
CASBEE(きゃすびー)
「建築環境総合性能評価システム(けんちくかんきょうそうごうせいのうひょうかしすてむ」参照
CAD/CAM(きゃど/きゃむ)
Computer Assisted Drawing (CAD)、Computer Aided Manufacturing (CAM)。コンピューターを使い設計および加工または製造を行うシステム。CADはコンピューターによって設計すること。CAMはコンピューターによって加工または製造機械を操作すること。建築のプレカット加工においては、CADによって作られた図面データが加工機に送られ、自動的に接合部を加工すること。
Q値(きゅーち)
「熱損失係数(ねつそんしつけいすう)」参照
許容応力度計算(きょようおうりょくどけいさん)
許容応力度計算は、鉛直荷重、水平荷重に対する建物の応力を求め、その応力に部材が耐え得るかを確認するための計算。
管柱(くだばしら)
木造2階建て以上の建物で、土台から軒まで1本で通っていない柱。各階の横架材である梁や桁を支える。
グルーラム(ぐるーらむ)
「集成材」参照
ケイカル板(けいかるばん)
ケイ酸カルシウム板の略。消石灰(石灰質原料)、珪藻土(ケイ酸質原料)、無石綿以外の繊維と水を混合して作られるボード。防・耐火性能が必要なところに用いられる。
ケーシング(けーしんぐ)
ドア枠、窓枠の周囲に額縁のように廻す装飾部材のこと。
蹴込(けこみ)
階段の垂直部分。階段一段分の高さ。
桁(けた)
「梁(はり)、桁(けた)、母屋(もや)」参照
建築環境総合性能評価システム(けんちくかんきょうそうごうせいのうひょうかしすてむ)
Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency (CASBEE)。建築物を環境性能で評価し格付けする手法。エネルギーや環境負荷の少ない資材や機材の使用といった環境配慮と、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価する。特徴は3つで、建築物のライフサイクルを通じた評価、建築物の環境品質(Q)と建築物の環境負荷(L)の両側面からの評価、環境効率の考え方を用いて新たに開発された評価指標「BEE(建築物の環境性能効率)」で評価できること。
検査済証(けんさずみしょう)
完成した建物が建築基準関係規定に適合していると認められた場合、建築主事が建築主に交付する証明書。
公共建築物等木材利用促進法(こうきょうけんちくぶつとうもくざいりようそくしんほう)
「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の略称。2010年10月に施行された。戦後、造林された人工林が資源として利用可能な時期を迎える一方、木材価格の下落等の影響や、林業従事者減少などにより森林の手入れが十分に行われず、国土保全など森林の多面的機能の低下が大いに懸念される事態となった為、木を使うことにより、森を育て、林業の再生を図ることが急務であり、木造率が低く(平成20年度7.5%床面積ベース)今後需要が期待できる公共建築物にターゲットを絞り、国が率先して木材利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にも国の方針に即して主体的な取組を促し、住宅など一般建築物への波及効果を含め、木材全体の需要を拡大することをねらいとした法律。対象は国または地方自治体が整備するすべての建築物、民間事業者が整備する学校、老人ホームなどの社会福祉施設、病院や診療所、体育館や屋内プール、図書館、駅などの公共交通機関の旅客施設など。
構造計算(こうぞうけいさん)
建築物の構造部分に作用する自重(固定荷重)や積載荷重、積雪や風圧、土圧、水圧、地震、衝撃などに対して安全性を確かめるために、応力(建物の構造内部に生じる抵抗力のこと)や断面、接合部、基礎などについて計算すること。
構造材(こうぞうざい)
建築物の骨組みを構成する部材。木造軸組工法の場合、柱、梁、土台、桁、筋かいなどに使われる製材品のこと。
構造用集成材(こうぞうようしゅうせいざい)
「集成材」参照
高齢者施設(こうれいしゃしせつ)
高齢者を対象とした施設で、有料老人ホーム、老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅など高齢者の利用を見込んだ福祉系の施設を総称していう。
コールドドラフト(こーるどどらふと)
窓で冷やされた空気が、暖房で暖まった室内で下降し、床付近で滞留する現象。断熱性能の低い窓を配置している部屋に起こる。
国土交通大臣認定(こくどこうつうだいじんにんてい)
仕様規定などで定められている仕様以外で、個別に試験方法を性能評定機関などと協議したその試験方法によって、性能が確認されたものを国土交通大臣が認定すること。
混構造(こんこうぞう)
2つ以上の構造方法を同一の建築物で用いること。平面的な混構造と立体的(上下階など)な混構造がある。